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金持ち番組と所得の二極化

 ときたま放送される金持ち番組ですが、ついつい興味本位で見てしまいます。

 その金持ちの中のお一人が某バラエティ番組に出演していました。とある人材派遣会社の会長さんですが、とてもお馬さんがお好きなようで気に入ったお馬さんには金にいとめをつけないそうです。

 その会社で働いている人はどのような気持ちで見ているのか気になりました。もちろん、会長さんはずばぬけた経営能力があって今の地位まで登ぼりつめたのでしょうが、その会社で時給1000円+@で各企業に派遣されている人々は複雑な心境で、その番組を見ていたのではないでしょうか。

 一時期『年収300万円・・・』というタイトルの本が話題になりました。正社員を減らし、パートやアルバイトに置き換え人件費を圧縮する企業も少なくありません。パートでは概ね時給は3桁を超えることは珍しいでしょう。派遣社員の多くは時給1000円+@でしょう。聞いた話によると非正社員の方々は日給1万円の壁があるそうです。つまり、多くの非正社員の人々には最低日給1万円を確保したいということです。日給1万円で年収300万円を得るためには少なくとも年間300日働かなければなりません。休める残りはたったの60日です。

 失業率もさることながら、就業していても所得の二極化は既に始まっているのですね。これから年収300万円時代がやってくるような本が出版されている一方で、既に年収300万円時代は現実のものとなっているのです。

 資本主義社会は搾取する側とされる側で成り立っていると聞いたことがあります。極少数の資本家と多数の労働者でなりたっている今の世の中について改めて考えさせられました。


by karl_2525 | 2004-10-11 11:25 | 労働問題  

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