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仮面夫婦

 仕事に復帰してから始めての週末だが、長い休みのために体力が落ちていたこともあり肉体的には結構疲労感があった。しかしながら、精神的には未知の職場であったことによる緊張以外は特に不具合もなかった。

 もっとも前職でも転職後2ヶ月ほどは特に問題もなく、3ヶ月目あたりから上司との折り合いが悪くなり4ヶ月目にかけて急速に精神状態が悪化していったので油断はできない。まぁ最初の半年を無事にクリアできれば長く働けると判断できるのではないかと思う。

 人生は皮肉なもので一つの問題が解決すると新たな問題が発生する。半年ほど前から長男が夜中に目を覚まし、恐怖感でパニック状態になることが度々会った。自分がうつになったこともあり、パニック障害も疑ったが解決策もなく様子を見ていた。恐らく子供なりに何らかの過度な精神的抑圧状態があるのではと考え、学校での出来事などをそれとなく聞いてみるのだが本人から思い当たるような出来事は聞くことができなかった。

 そんな状況の中、能天気な態度の嫁に腹を立て喧嘩になったのであるが、実は嫁の態度については自分が病気になる以前から引っかかるものがあり、あえて問いただしたのである。『夫婦としての愛情を持っているのか?』と。

 帰ってきた返事は『全くない』であった。私が感じていたことはまぎれもない事実だった。本人に言わせると勢いで結婚し、その後気持ちは冷めていく一方だったらしい。父親の女性関係で複雑にもめた家庭で育った私にとって父は反面教師であり、自分は幸せな家庭を築くために女性関係はもちろん、ギャンブル、酒などの問題は皆無であった。出される食事にも文句一つ言わず、マジメな亭主を努めてきた自分がピエロであったことを思い知らされた。嫁への愛情は憎悪に変わりつつあるのが正直な気持ちだと思う。

 そのような状態の中で私がうつを患ったことが冷めていく嫁の気持ちをさらに加速させたらしい。今思うとそのような冷めた気持ちであったからこそ、私の2年間の不調に耐えることができたのかもしれない。当時は私への心遣いで無関心を装っていたのだと理解していたのだが、本当に無関心であったのが事実のようであった。

 嫁の気持ちが冷めていった理由を聞いてみても特に大きな理由はないらしい。ただ、普段の些細な不満が積み重なったというのが彼女の言い分である。

 私の落胆と嫁に対する怒りはとても言葉では表現しがたい。嫁の言い分はあまりにも自分勝手で二児の母親としての責任感が全く感じられない。家族のために心を患ってまで仕事をしていた私はいったいなんだったのであろうか。

by karl_2525 | 2005-03-26 21:57 | 社会復帰  

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