社会復帰1年8ヶ月

 社会に復帰してから1年8ヶ月が経過した。

 心が壊れたのが、今から4年前のちょうど今頃だった。当時の記憶は少しずつ薄れつつある。記憶が薄れているから今の自分がある。もし、当時の記憶を100%ありのままに記憶していたならば、これほど辛いことはない。その時の自分と今の自分をかろうじて繋いでいるのは、4年間欠かさずに飲んでいる薬のみである。その薬も1回に服用する量は1/3程度に減り、1日に服用する回数も1/2まで減らすことができた。目下の目標は2~3ヶ月かけて1日の服用回数を1回へ減らすことである。

 精神的に薬に依存することはなくなったが、いかんせん4年も服用し続けた薬なので体が順応してしまっている。無理に減薬しても精神には影響を及ぼさないものの、身体がついていけないようであぶら汗やめまいがおこる。離脱症状というらしい。そこで数ヶ月ごとに段階的に薬を減らしていかざるをえないのが何ともまどろっこしい。抗うつ薬には依存性がないなどと書いている医者もいるが、製薬会社のまわしものだろう。(笑)

 だからといって薬を否定するつもりは毛頭ない。薬だけで治ってきたわけではないが、薬が苦しみを軽減してくれたことに間違いはない。どんな薬も作用、副作用があるものだから、作用に助けられ副作用を我慢できればそれでよいのであろう。何を得て何を捨てるかということに似ている。

 今の仕事については・・・・・・大変満足している。以前の職場と比較すると極楽(ちょっと大げさではあるが)である。自信を持って仕事ができ、周囲にも自分が尊重される。力で潰そうとする人間は周囲にはいない。身の程を知り、己の能力よりもやや下のレベルでやっていける仕事であるからだろう。それでも待遇が以前よりも落ちなかったのは運によるところが大きい。昔の自分は己の能力よりもやや上にいることを目指していた。常に向上心を持って仕事をするべきだと考えていた。30代までであればそれで良かったのだろう。出世したいのであれば今でもそうしなければいけないのだろう。しかし、今の自分にとっては今の自分を維持することが一番大事である。待遇にも不満はないし、今より下がらなければそれで満足している。あとは健康であるのみ。

 しかしながら潮の流れだけは見極めなければならない。社会は明らかに労働者を安く買い叩こうという方向に向かっている。有期雇用の規制をもっと緩和して自分の会社の従業員を自由に増減できるようにしなければ、海外の企業と競争できないなどいう理屈を吐く経営者がいる。彼の言っていることは日本の労働者を踏み台にしてでも自分の会社が伸びればよいといっているのと同然である。そのような著名な経営者が日本の労働者を虐げるような発言は、自ら『私は非国民です。日本の労働者がどうなろうと私の会社が世界のどこかで生き延びれば良いのです。』と白状しているようなものである。昔のように会社が繁栄したら社会へ還元しようなどという粋な経営者は日本からいなくなってしまった。とても悲しいことである。

 さらに厚顔無恥なのは、さらに法人税を下げろという経営者がいる。『国際社会で競争するため』らしい。下がった法人税の一部を従業員に還元するべきだという幼稚なことを言う者もいる。法人税が高かったからこそ、税金でもっていかれるくらいなら社員に給与として利益を還元しようという企業があったことを知らないらしい。

 いづれにせよ、日本はどんどん衰退への道を突き進んでいるように思えて仕方がない。このままでは雇用の二極化どころではすまないだろう。金を持った元気な年寄りは海外で悠々自適な生活を送るために日本を抜け出し、金もなく身体が不自由な年寄だけが日本に残り、どんどん削られる社会福祉でしのぎを削らねばならない。今の雇用システムは30年、40年先に金のない年寄りを大量に生産するシステムであることを政府が知らないわけがない。問題の先送りは悲しいかな日本の文化なのであろう。
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by karl_2525 | 2006-12-03 00:14 | 社会復帰  

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